青森県すまい職人きらりアップ計画

目次

3.すまい職人の育成・確保の方針

ワークショップやアンケート調査から得られた課題を整理し、すまい職人を育成・確保するための方針を以下のように設定する。

すまい職人の育成・確保の方針

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基本方針1
すまい職人と子ども達の交流機会の創出

 職人という仕事に理解を深め、興味・関心を高める、または引き上げることによる職人を目指すきっかけづくりとして、各学校段階に応じたすまい職人と子ども達の交流の機会の創出に取り組んでいくこととする。

【基本的な施策】

○ものづくり体験等の授業内容の提案・実施

 子ども達の職業選択の動機付けとなるよう、“ものづくりの楽しさ”や“すまい職人の魅力”を伝えていくため、小・中・高等学校を対象とした総合学習などの学校教育を活用した「ものづくり体験」などの授業内容を提案して実施していく必要がある。
 このことから、建築関係団体と行政機関(住宅部局、労政部局、教育部局)は連携し、学年段階・学校段階の学習目標との整合性や効果的な学習内容とそれをサポートする教材の作成、すまい職人の職種に応じた体験メニューの作成などを含め、総合学習や各教科での授業への組み込みの方法について検討していくこととする。
 また、建築関係団体は、事業者と協力し、講師の派遣等関連する授業へ協力することができる人材の確保と内容の充実を図ることとする。

○職場見学、職業体験の充実

  小学校で行われる社会科見学、中学校、高等学校で行われるインターンシップ等の職場見学、職業体験などについて、建築関係団体は、事業者と協力し、職場見学、職業体験を行うことができる事業所の確保と内容の充実を図ることとする。
 職業体験については、実際の仕事をあまり体験できず、また、期間も長く取れない現状であるが、進路選択を控える高等学校での職業体験については、興味・関心を持った生徒の意識を更に引き上げられるように、体験期間の延長や現場において実際の仕事内容を体験させられる方策について、建築関係団体と行政機関(住宅部局、労政部局、教育部局)が連携して検討していくこととする。
  また、建築関係団体と行政機関(住宅部局、労政部局、教育部局)は連携して、すまい職人の技をPRする機会やすまい職人の技を体験できる機会の創出に努めることとする。

○学校教育との連携を円滑にする相談受付窓口の設置

 学校側がものづくり体験などの授業や講演、職場見学・職業体験を実施しやすいように、建築関係団体が連携して、ものづくり体験などの体験メニュー、派遣可能な人材、職場見学・職業体験などの受け入れ可能な事業所や体験可能な内容などの情報を提供できる相談受付窓口の一元化を図るための体制づくりを検討していくこととする。

基本方針2.
すまい職人の職業 就職情報提供の充実

 直接的に職人の仕事に触れる機会をもつことが難しい場合、すまいづくりに携わる職人とは「どのような職業なのか」、「どうすればその職業に就けるのか」など、現状に即した情報を整理し、伝えていくことが重要となる。
  すまいづくりに関わる職業情報や就職情報をとりまとめるホームページの開設などPRの充実に取り組んでいくこととする。

【基本的な施策】

○すまい職人ホームページの開設

 協議会は、建築関係団体と連携し、すまい職人に関する職業情報(職種の分類、職種毎の仕事内容、時代に対応した技能・技術など)、就職情報(事業者情報、求人情報など)、等を掲載し、各種建築関係団体のホームページともリンクした中学校、高等学校向けのホームページを開設することとする。
  このホームページでは、本計画において実施したアンケート結果を活用するとともに、中学校、高等学校の進路指導とも連動できるように県教育部局と連携を図り、より情報を入手しやすいように、進路選択のために中学生や高校生が入手したい情報を整理し提供していくこととする。
  また、他の施策とも連携し、すまい職人の技を体験できる事業や講習会の情報、インターンシップ等の受け入れ事業者の情報、出前授業等のための人材情報など、多面的な情報提供が可能なホームページを目指すこととする。

基本方針3.
すまいづくりの現場と連携した育成体制

 高等技術専門校は、職人になるためのより高度な知識、技術を習得するための公共職業能力開発施設であり、その修了者を住宅建設関係会社の経営者は、現場経験者に次いでより即戦力に近い存在として認識している。
  高等技術専門校をこれからの若手職人育成の拠点の一つとして捉え、より一層のPRとカリキュラム等の充実に取り組んでいくこととする。

【基本的な施策】

○高等技術専門校のPRの充実

 県労政部局は、住宅部局や教育部局、建築関係団体と連携を図り、高等学校や事業者へのパンフレット配布等に取り組み、高等技術専門校について高校生の進学先や在職者訓練による企業の職人育成の場としての周知を図るとともに、高等技術専門校のオープンキャンパスや子ども達を対象とした技能体験教室などを充実させ、県民に広くPRしていくこととする。

○高等技術専門校のカリキュラムの充実

 高等技術専門校に通う学生は、より現場に近い知識、技術の習得や現場での実習、他の専門分野との交流などを望み、職人になることに対して高い意識をもって臨んでいる。
  このことから、県労政部局は、高等技術専門校や建築関係団体により構成される運営協議会と連携し、高等技術専門校への講師の派遣や実習の受け入れ先の拡充などに取り組んでいくとともに、カリキュラムの充実を図るため、事業者が求める人材、現場において進化する知識、技術など、高等技術専門校と建築関係団体が様々な情報交換を行い、事業者のニーズに即した訓練メニューの開発等にも取り組んでいくこととする。

基本方針4.
若手職人のステップアップを支援する体制づくり

 意欲の高い若手職人は、より多くの資格を取得し、将来的な独立を夢みて頑張っているが、自社内での研修等を実施している会社は少なく、社内で育てるよりも即戦力を求める傾向にある。
  若手職人のモチベーションを高めるとともに、現場で働きながら資格取得ができるよう支援していく体制づくりに取り組んでいくこととする。

【基本的な施策】

○働きながら学べる体制の強化

 若手職人が働きながら学べる環境の一つとして、民間による能力開発校・職業訓練校(認定職業訓練)があるが、近年は若手職人の不足から、国が定めている認定要件を満たすことが難しくなってきている。一方、入校した若手職人からの評価は高く、当該施設の効果は大きいことがわかる。
  このことから、各地域の職業能力開発協会は、青森県職業能力開発協会や建築関係団体と連携し、能力開発校や職業訓練校のPRに努めるとともに、生徒数の確保や参加事業者の拡充など、能力開発校・職業訓練校を有効に活用する方策について検討していくこととする。
  また、県労政部局は、高等技術専門校や建築関係団体により構成される運営協議会と連携し、高等技術専門校における事業者のニーズにあった在職者訓練の内容充実に取り組むとともに、受け入れの拡充に取り組んでいくこととする。

○資格取得のための支援制度の充実

 資格取得や研修のための費用助成については、キャリア形成促進助成金や建設教育訓練助成金、建設事業主雇用改善推進助成金等の助成制度を、県労政部局が独立行政法人雇用・能力開発機構等と連携し、事業者に対しての普及に取り組んでいくこととする。
  県労政部局は、高等技術専門校における在職者訓練をPRするとともに、高等技術専門校における在職者のための各種資格試験の受講対策講習の実施等により支援を行うこととする。

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