青森県すまい職人きらりアップ計画
目次
2.すまい職人の現状からみた課題
@建設業における課題
ア)建築リフォーム関連業種は増加傾向にあり人材確保の取組が必要
青森県の建設業全体の事業所数は減少傾向にあるが、建築リフォーム工事業は大幅に事業所数が増加して
おり、住宅建設関連業種の塗装工事業、床・内装工事業、電気設備工事業は減少率が低い傾向にある。
建設業全体の従業者数は減少傾向にあり、住宅建築関連では左官工事業の従業者数が最も減少している。
一方で、事業所数と同様に建築リフォーム工事業の従業者数は大幅に増加している。
建築リフォーム関連業種は、今後の需要も見込めることから、人材確保の取組が必要である。
イ)住宅建設関連業種は小規模な会社が多く、業界全体での人材育成・確保についての取組が必要
事業所の規模(従業者数)別にみると、建設業全体では、従業者数5 人未満の小規模な事業所の占める割
合が5 割弱で、住宅建設関連業種では、建築リフォーム工事業、大工工事業、左官工事業、板金・金物工事業、床・内装工事業で6 割を超えており、建設業の他業種と比較して小規模な事業所の占める割合が高くなっている。
本計画において実施したアンケート調査結果からも、職人数が10 人未満の会社が約3/4 を占めており、人
材育成・確保を個別の会社が行うことが難しく、業界全体で取り組む必要がある。
ウ)職人の高齢化が進行しており、5・10 年後に向けた取組が必要
建設業に従事する者の年齢構成の推移をみると、29 歳以下の占める割合は減少傾向にあり、最も多くを構
成する層は高齢化する傾向にある。建設業以外も含めた「技能者」も減少傾向にあり、技能者も高齢化する
傾向にあり、50 歳代の割合が高くなる傾向にある。
本計画において実施したアンケート調査結果からも、職人の年齢層は、50 歳代が最も多く、約4 割弱が50
歳代以上となっている。
A 高校生等の就職状況
ア)建設業関連への就職者は減少傾向にあり、県外就職者の割合が高くなっている
高校生の就職率は年々増加しているが、建設業への就職者は減少傾向にあり、就職者全体に占める割合も
減少している。また、建設業への就職者のうち、平成20 年現在で県内企業の割合は約4 割となっている。