県産材を使ったリフォーム事例
和のストックを活用しながら、魅力的に生まれ変わった住まい
新築にするか、または茅を残してリフォームするかを悩んでいた施主に対して、古民家の再生が提案されました。
築50年以上ということもあり、家全体の土台上げなど、新しい基礎を施工する大掛かりな工事。茅葺の他にも残せるものは最大限に残し、柱や梁は強度の低い部分だけ補強し、壁は断熱を入れ作り直されました。
古いものと新しいものの 融合により甦った古民家
農家の生活に対応した土間とスギのリビングには、床暖房することで吹き抜けに対応し、夏は涼しく冬暖かい家が実現。茅葺屋根も稲垣出身のベテラン茅職人により美しく甦りました。歴史を感じる黒光りする梁に、木肌が美しいヒバの食卓、新建具が調和。次世代に引き継がれるべきモダン民家が完成しました。
既存のヒバの柱や梁を最大限に残し、スギの床やヒバ食卓を新調。床と土間は床暖房で暖か。
太い梁と新しいヒバ建具の調和が美しい和室。
土間続きのキッチン。
職人の熟練の技で再生された美しい白い壁と茅葺屋根。
リフォーム前
ヒバの香りでゆったり。十和田青石と、ヒバの色合いが美しいお風呂。
OUTLINE
所在地 | 五所川原市 |
建物種別 | 民間住宅 |
リフォーム内容 | 改修工事(内外装・屋根・外壁・塗装・外構・住宅設備機器・建具取 |
リフォーム時期 | 平成16年6月完成 |
応募事業者 | 丸喜(株)齋藤組 |
使用した県産材 | リビング梁:アカマツ/床:スギ 柱:ヒバ/食卓:ヒバ 浴室壁:ヒバ羽目板 土台・大引:ヒバ/下見板:スギ |
建材・工事の特徴 | 築50年以上の茅葺民家を再生。解体工事から家全体の土台上げなど新しい基礎を施工し、柱や梁は強度の低い部分だけを補強。古い柱・梁と新しいものとの調和にも工夫しました。 |