県産材を使ったリフォーム事例
和のストックを活用しながら、魅力的に生まれ変わった住まい
総ヒバのしっかりしたつくりと施主の愛着が、普通であれば解体されていたはずの母屋に再び活躍の場を与えることになりました。
改修前の母屋は築50年で、薄暗く寒いという生活には不便な状況でしたが、総ヒバづくりの面影を残しながら利便性を図り、吹き抜けで開放感を、大きな断熱サッシで明るさと機密性を確保しました。低い天井を取り払うことで出現したヒバの梁も、きれいに化粧直しされ、母屋本来の魅力を際立たせています。
現代テイストに満ちた青森ヒバの家
渡り廊下でつながる増築部分は、母屋のコンセプトを受け、青森ヒバを主材料に、明るく機能的な「現代テイストに満ちたヒバの家」になっています。車椅子にも対応できるバリアフリーの床や建具への配慮が、ゆったりした住空間を演出しています。
総ヒバのすばらしさを活かして開放的に生まれ変わった母屋の居間。
バリアフリーの床、レールの無いヒバ吊り戸。
改修した玄関。格子戸・窓枠や新しい梁のヒバ材は、母屋にあわせ黒く染めました。
青森ヒバが香る増築部分のリビング。天井にも青森ヒバのベニヤを使っています。
広々としたトイレも、腰板・床・ドアにヒバを使用。
母屋への配慮から増築部分は控えめな形態に。
OUTLINE
所在地 | 田舎館村 |
建物種別 | 民間住宅 |
リフォーム内容 | 増改築工事 |
リフォーム時期 | 平成12年12月完成 |
応募事業者 | アラハバキ建築研究所 |
使用した県産材 | 母屋の吹き抜け部分の造作材:青森ヒバ/増築部分リビングの床・柱・梁の一部・ドア:青森ヒバ/天井:青森ヒバベニヤ/増築和室の建具・天井・柱:青森ヒバ |
建材・工事の特徴 | 屋を改修しながら納屋を曳屋し、下屋のあった部分に増築するという古屋再生の事例。総ヒバの母屋を意識し、改修・増築部分の材料も青森ヒバを原則としました。 |